― トラオムング付近 ―[間近に攻撃を受けこそすれ、こちらの攻撃もまた、宇宙船の装甲に届いていた>>120。 乱れた髪を軽く払い、杖に再び光を宿す] あの砲を先に壊すか……。[散発的な攻撃は障壁に防がれ、一撃の威力を高めんとするなら、その前に砲撃が場を乱す。 初めの粛清の時のように一瞬で沈めることはもはや叶わぬと、黙示天使も悟っていた] 砲口に狙いを定める。 光を束ねよ![砲口の一点のみを狙う意で、再び光の槍を生み出す。 しかしその眼前で、魔導砲もまた充填を始めていた>>122]