― 回想/遠征始めの頃 ―ローど…リーミン中佐。[>>1:552しれっと顔を出した男には驚き半分呆れ半分だったものの、付き合えとの台詞には頷いた。酒は好む方で飲みの誘いは大抵喜ぶのだが、この時浮かべたのは一瞬の間の後の少し硬い笑みだった。何を話に来たのか、概ね予想がついていたからだ。部屋には月明り以外の同席者はおらず、配慮に感謝しながら肴の代わりに口を開く。]