[それ以来、何度も声が聞こえた。何度も夢を見た。起きれば、その夢が現実になっていた。自分の代わりに魂の半身を死なせ、残る自分が“ペーター”に成り代わってのうのうと生きている。そのことに対する罪悪感か、それとも別の要因なのか。少年は知っていた。自分はいつしか――その内に、“魔物”を飼ってしまっていることに。]