―回想・カレルと―
いや……その……。すまない。
[思わず謝罪の言葉から始まってしまう。
カレルと名乗った若者はやはり真面目な人物のようだ。>>53
なかなか休憩できない人物とカジノという単語に関連する人物が同一であることに気付いていないとは。
もしや未だ、クレメンスの真面目な部分しか見ていないのかと疑問に思う程に。
礼儀正しい様子からは初々しさが滲み出ている。
管理部にもこのような素直な後輩が欲しい、と冗談めかし微笑み返し、間違いないだろうと保留していた質問も投げよう。]
君の上司はクレメンス殿だろう?
少し前「良い部下が出来た」と聞いたところだったぞ。
普段はあの様子だが、為すべきことは確実にこなす人だ。
良い上司を持てて良かったな。
[大変なのは事実だがな、と褒めても落とすことは忘れずに。
クレメンスなら無条件に持ち上げられるだけの反応に、不気味さを感じるかもしれないからな、と。
彼の反応を見る限り、仲は悪くは無さそうか>>55。]