[砦周辺からは枯れ草が山とかき集められつつある>>0:289
これを、兵らは砦の北側と南側にばら撒いた。
砦の北側はご丁寧にも、砦の少し北と砦すぐ傍に二重に撒かれている。
鳥の視点で見たならば、砦の北側は南北に二重の枯れ草のラインを引いたように見えるか。
残念ながら地面を掘り返すほどの時間と人手は足りていない。
だから堀はなく、平地にそのまま撒いただけである。
ついでに全ての枯れ草に撒けるほどの油も流石にない。
但し北側の北、つまり一番北端の枯れ草と砦南側の枯れ草には、油が振り撒かれた。
飲めなければ食えもしない───テレピン油である。]