─ 蛟 見張り台 ─
[ともあれ、お気に入りの景色を前に機嫌良く足をぱたぱたとぱたつかせていたら下から悲鳴が聞こえてきた。
視線を落とすと、青褪めた顔の副艦長が見えたので手を振ったら危ないことをするなと怒鳴られて]
やっだなぁ、これっくらい危ないの内に入んないって〜。
それより定時連絡の時間ってあとどれ位〜?
[義父の片腕でもある副艦長に問いかけると、そろそろ降りてこいと言われてしまった。
仕方なしに降りようとしたところで、ふと後方の空から近付いてくる光>>108が目に入って]
ディーク殿、おつかれ〜。
[遅れてきた理由は知っているから、笑顔で手を振り出迎えてから甲板へと降りる。
この時ディークとは多少なりと言葉を交わしただろうか。
笑顔のまま視線を動かせば、毛布に包まり倒れているウルズの姿>>119が見えて、固まった]