― パーティにて ―
………思えば、ジェフロイはいつも私が何か食べたいな、って思った時に食べ物を持ってきてくれるな。
いつもいつもありがとう。
……そうだ、卒業生へのプレゼントを、クッキーのお返しにしようか。
[小奇麗な…だがよく見れば街の雑貨屋の袋が魔改造されている手提げを、ジェフロイに渡した]
お手製の科器だ。歯車の最小化を限界まで頑張ってみた。
大事に使ってくれたら、うれしい。
[懐中時計である。懐中に入れても嵩張りすぎない程度の大きさまで、小さくされていた。
文字盤は螺鈿細工、外観はブリキと金の使いどころがちぐはぐなのは、作成者に似てしまったのだろうか]