そうだね、風は、無限に奔るものなんだ。どこまでも、自由に…僕らに、限界なんて無い。
[そう言い切ってから、ウェルシュは、今度は真顔で星司を見つめた]
星司は風に乗せて応援してくれればいいって、言ったけど…もちろん、それだってきっと僕らには出来るけど…
[手を伸ばし触れるのは、彼の腕に今もある、精霊の腕輪。二人の絆を示すそれを掌で包むように、その腕を握って]
星司、キミがキミの世界に帰ったとしても、ボク達は永遠に相棒だ。だから、もしも、一人ではやりきれない事があったら、助けが欲しいと思ったら…ううん、そうでなくても、ただ会いたい、と思ったら、でいい、ボクを呼んで。