あの時と今では感じかたが違う。あの時あの場にいたのは…世界を助ける以外でも、兄さんの弟子のシュテルンを助けるためにいたのかもしれない。って思った。
[そのままジルを抱き寄せるようにして、それこそ太ももの上にのせるように引き寄せ、自然と声も囁くほど小さいものへと移る]
でも、今は違う。だってそれだけなら、俺じゃなくて兄さんが選ばれたようにも思えるんだ。だからさ、もしかしたら……もしかしたら……ジルの、霞草の女神の助力も俺を通して欲していたのかもしれない。あるいは…こちらの世界の、侵略者の残滓のようなものが来ている。とかな。
[世界をまたいでいるのだ。時間だってなんだって細かいものだろう。実際、聖騎士として呼ばれたときは、年代はバラバラだったのだ。]