[意識の途切れる最後に耳に入るのは盾の割れる音。
どこか心地いい程の派手な、玻璃割れの歌と
それをとうとう為してしまった、トオルの顔と]
…… …… ……―――――――――― 。
[大地の魔力が充満し、地精霊が集う大地の領域の、『大地』もろとも
アイルリートの眼前で振り落とされて、大地に突き刺さる戦槌は。
大地に大穴を穿つと同時に、その風圧でアイルリートの意識もひといきに刈り取り。
疲弊と二重魔法と、そしてトオルの手で齎された敗北を前に
くらりと糸が切れたみたいに、その身体を傾がせた**]