[後退の指示が届けば、>>48少年が特に何も言わずとも、周りの兵達は足並み揃えて指示に従いだす。後退先は無論、伏兵部隊のスタート地点であるティユル河ではなく、平原部隊のスタート地点に近い方。けれど少年はすぐには動けなかった]……。[半ば睨みつけるようにして、白く滲む霧の向こうを、見ていた*]