人狼物語−薔薇の下国

467 【SF人狼騒動RP村】 Sleeping Silver SheepA 〜愛はさだめか、さだめは死か〜


研究員 アレクシス

―第2エリア:通路―

しかし、人狼はともかくとして――恋天使に死神、か。
恋、恋か――……まあ、私は科学と結婚しているのだがね。

[待ち合わせの場所に歩を進めながら、そううそぶく。

もっとも、この男も、生まれ落ちたときからそうだったわけではない。

まだ学生の頃、異性と深い付き合いに至ったことがある。
もちろん、自分が非地球系人種とのハーフであると伝えた上でだ。
しかし、彼女はその意味を本当には理解していなかった――彼自身も、また。

あるとき、彼女を家に招いた。両親に挨拶したいと望まれたからだ。
彼女を迎えたのは、初老の域に入っていた父親と――二十代にしか見えない母親。

表面上、その日は平穏無事に終わったが、数日後に別れを切り出された。

『私は、あなたと同じ時間を生きられない』
『私がいつか老いて死ぬとき、あなたは一緒に死んでくれる?』

――男はそのとき、即座に頷くことができなかった。それで、関係は終わりだった]

(135) 2017/01/16(Mon) 20:52:06

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