― 疾風の精霊の領域 ―[斬り下ろしの閃、一方は空を切り、もう一方はウェルシュの肩を捉える。>>133散る紅に、軽く唇を噛んだのは刹那。転がって距離を取るウェルシュは無理に追わず、その場で構えを取り直した]あんまり、動けねぇかな、これ。[走れなくはないが、大きくは動けない。感じる痛みと熱にそんな事を思いつつ]