[飛ぶのは怖い。死んでしまう。違う。生きてる。このまま翼折れれば飛ぶことはない。――本当に、それでいいの?]責は責で非ず……[擦り傷だらけの右手がぴくりと動いた]儘、我欲に従え……[鎌が水平に振られ>>134、黒翼に吸い込まれる瞬間、跳ね上がった腕が、水平に体を滑らせる。爪先と羽の力を借りて水平飛行から90゜飛び上がり、黒羽と赤を散らせた]――自己暴走《ブースト》