[――そのとき] ……? 今度は誰だい? 身代金の交渉なら言い値だけ聞いて帰るんだね。[傍から聞こえてきた声(>>129)にちらりと 聞き覚えはないが、殺るか逃げるかの選択を常に迫られてきた賊は、その張りの良さで相手の格はある程度分かる。 警戒心がそちらに向いたせいか、目の前のか弱い小鳥から微かに注意が削がれた]