…君が通信相手だった、ココか。
あの時と、おかえりの言葉も、ありがとう。
私のホログラム…ああ、君は私がいた頃、既にいたのか。
ということは、君のAIには、
あの頃、博士と喧嘩しながら2人で作ってたプログラムも、
入ってるのかもしれないな…
いや、あの博士のことだから、私が出て行った後、
そこだけ、綺麗さっぱり消してる可能性もあるけど…
[10年前に研究所を飛び出すきっかけになった、
博士との喧々囂々の議論と大喧嘩を想い出す。
あの当時は、プログラム設計の手伝いはさせて貰えても、
生みだしたプログラムが、人工皮膚を纏った姿は知らなかった。
大きくなりましたね、と言うココを、
逆に懐かしいものを見るような眼差しで、数瞬 見上げてから]