……まあ、どこかの生徒会長と違って、俺に茶渋を気にする趣味はない。砂糖を入れて飲めば誤魔化せるものだ。どんなに取り除いても、擦り抜ける茶葉の断片はあり、組織には苦味が常に含まれている。それが深みでもある、……とは、上層部(おえらいさん)あたりが言いそうな台詞だが。[悪くないとの言葉に、そっと笑う。しかしその瞳は多少茶化すように瞬き、]とは言え、ここに集う奴が、考えるな、と言われておとなしく従うようにも思えない。もちろん君も含めてだ、ベリアン・アリー。