人狼物語−薔薇の下国

252 グラムワーグ・サーガ2


死せる忠臣 クレステッド

[開戦の合図を放った後。
全軍の中央部分に陣取るクレステッドは、魔法の鈴を一定のリズムで鳴らしながら、呪文を唱え始める。
それは独りが唱えているはずなのに、まるで二人の人間が唱えているかのような揺らぎを放っていた。]

 自らの真の姿を知らぬ戦士たちよ
 抑えつけられし自身を解き放て
 汝は力なり 汝は怪物なり

  地に刻まれし茨の道よ
  我らに仇なす者共に
  牙を剥きて襲いかかれ

[呪文を唱え始めれば、最初にコボルド達の挙動がおかしくなる。
一部のものは奇声を上げて半狂乱で走り始めるが、残った者達は。
目を不吉な赤に輝かせ、通常よりも遥かに凶暴化して近づいてくる。

また、兵士が不用意に魔法陣に足を踏み入れれば、突如地から茨の刺が無数に湧きだし、意志を持つかのようにその足を止め、傷つけるだろう]

(134) 2014/09/23(Tue) 20:42:58

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