― キュベルドンの森 ― うむ……、[森をいく二人の歩みは遅い。チャールズの怪我の所為だ。時折足を止めるたび、気遣う視線>>113が向けられる。それに頷き返す男の眉は、少し下がった。愚かしいという言葉に、首が横に振られる。>>114それに重ねて違う言葉を発することはなかった。そうかと、向ける視線は柔らかい。それはそれで、彼女の思いなのだと知る故に。]