―第二エリア・医務室―
[衝撃的な告白から、思考がぐるぐると渦の中を漂うような感覚を断ち切るように、大きく息を吸い、そして吐き出す。
そして、目を閉じる。
……彼の発言に集中し、暫くして、口を開いた。]
感染経路という点のみ見ると……確かに貴方に感染はし辛いように感じました。
でも、僕は『人狼』に関しては詳しくありません。
だから、その点のみで、貴方を『人狼』ではないと決めつけることはできない。
[理論的に、医学的に、機械的に、……そう考えてみても、やはり引っかかるのが、マリエッタのことなのだ。
ベルのときは、ラヴィを呼んで、冷静に判断し行動したと聞いている。 そんな人物が……?
もどかしそうに眉を寄せ、口を開いたシメオンの言葉を聞いた。>>130]
……そんな、ことが。
[感染を広めないために、人はそこまでやるのだ。
ぐっと手を握り、耐える。
……今だって、所詮、同じことをしているのだから。]