正直なところ、俺は演習で、貴殿とやり合うのを楽しみにしていたんだ。[怪異や『虚無』との戦いで、彼の戦いぶりは存分に見た。 彼の出自に関連するであろう、世の理を正す力の一端も。 ただ、それとは別に、艦上で初めて語り合った時の熱が忘れられずにいたのも事実だった] この状況だし、本来の演習が続けられるかもわからない。 ただ、貴殿らの力を見るたび、その力にどう向き合うか――それを考えてしまっていたのも事実だ。[それは精霊師や双剣士、小柄な客人を含めてのものだった]