ああ、もう、いい加減にしろ!腹が減ってきたじゃないか。[ 湯の中で、いい加減暴れ倒して、お互い 疲れ果てた頃、濡れた金色の頭をぐしゃぐしゃとかき回して、男は、やはり、他では見せない顔で笑い ]あっちの建物は宿屋らしいから、何か食い物くらいはあるだろう。行ってみよう。[ もうお互い、ずぶ濡れではあるし、着替えも調達しなければ、と、促した。白い雪の中、まずは、見知らぬ覇王から贈られた林檎でも齧りながら、二人で湯気を立てて歩こうか** ]