― ところ変わって ―
[ ローレルが王宮に辿り着いたのは
城門の前で物騒な遣り取りが行われている最中。
そう、まさに軍人たちの威圧的な声>>118が
集まった野次馬たちにまでよく届いていた頃。 ]
真にラメールの国の為を思うならば、
軽率に軍など動かしてはいけなかった。
話し合いで解決を、と望めないのが
軍人が軍人たる故の浅はかさとも言えましょうか。
…そうは、思いませんか?
[ 眼前に広がる人々の群れを
茶菓に群がる蟻のようだなどと思いながら、
喧騒に紛れるその人>>114を見つけ、声をかけた。 ]