さすがに奈良で、鹿肉は食べられないよね。[理解しつつ、しなやかな脚で並び立つ短いふさふさの毛並みを持つ鹿を眺めて、玲緒は少し淋しげに呟いた。のと同時、何故か鹿はビクリと後ずさりをした様な気がしたが、多分気のせい] 亜梨沙、おせんべいどうする?[見渡せば売店で鹿せんべいを買っている生徒達がいて、ふと気になって問いかけてみる] それとも、新薬師寺向かってみる?[その前にお肉…ではない、食事が摂れたらいいなと思いつつ更に問いかけを重ねた]