[客室としてある個室の一つを自室として使用していた。他の客室とそう変わらぬ室内に入るとサイドテーブルにグラスを置いて寝台に倒れこむ。間もなく、扉を叩く音>>132がした。] ……シメオン殿か。 ジークムントだ。 鍵は開いてる、……済まない、迎えには出れそうにない。[サロンで接した時よりも些か頼りない声がシメオンへと向けられる。]