[軽く眺めた、薄暗い部屋の中、実は不整理不整頓の一因達。残念な感性の木彫り細工。描き手が実に残念なのに嫌に美細な絵。そして、腕に抱いている、みにぺた君(命名者不明)。それらを創った、この村の馴染み深い人間達は今はもう。背丈を越えられたり。店を構える様な年になったり。…死なれたり。しているのに] ――検診でも、いくか。[ゼルチュルナー診療所。奇しくも、村で最も行き着けの建物へ今日も行く為に。薄暗い部屋の中、寝着のボタンへと指を掛け始めた**]