私は……これでいいの。 今はおしゃれよりも、やりたいことがあるから。[入学して間もなく目にした"彼"のことは、強く印象に残っている。 その華やかさに惹かれて思わず声を掛けて、男の子だとわかってからもどこか憧れのような気持ちがあって。 髪のことを褒められた時も、素直に嬉しいと思った][その服飾費の出所や、その他諸々の所業を知ってからは、そんな見方も変わってしまったけれど]