リー、俺が王都に行くのは、お前を護るためでもあるんだ。お前は強いけど、でも…[ その強さは、どこか危うさを秘めている。本物の戦に身を置いたなら、いつか彼女は大きな力に呑み込まれてしまいそうな、そんな予感がするのだ、と、そう言葉にする事は、まだ語彙も知識も足りない少年には難しかった。結局、何故離れていくのか、と、訴える少女に>>102伝えられたのは先への願いだけ。どうか再び、それまで無事で、と ]