― 『世界軸』・前 ―……ふわぁ。[道を辿り、向かった先。辺境の地ではその在り方よりも建造方法とか内部構造への興味がつきないそれを目の当たりにした時に落ちたのは、どこかとぼけた嘆息だった]これが、『世界軸』、かぁ……。どうやって、建てたんだろ、一体。[次いで落ちた言葉はさて、どう響いたやら。ともあれ、門前に見えた姿にそちらへと向かう。きゅう、きゃう、と鳴く仔竜に意識を奪われ、突っ込みをもらいながらも門を守る者に来意を告げて。広間へと促されて『世界軸』の内部へと足を踏み入れた]