温泉ハ、故郷で入っタ事ガあル。
――でモ。誰カト旅行すルノハ初めテダ。
[外シタ義足を床へト置きナガら、視線ハ下へト向けタまま。ポツリト零シタ言葉ハ、她ニハ届いタダロうカ。
――今迄、恋シタ女孩達ハ。既ニ僕ノ思い出ノ中でシカ生きテいナい她達トは、こうシテ外ニ出ル事ハ無カっタもノダカら。
ダカらこうシテ共ニ旅行をすル事を、僕もまタ楽シみニシテいルのだト。そこまでハ素直ニ、口ニ出せハシなカっタけれど。
そうシテ、今度ハ自分ノ下衣ノ裾を捲り。膝ノ上まで捲り上げテ固定すれば、手拭いで她ノ身体を包み直シ、そノまま抱き上げル。
先程陽ニ当タっタ脚ハ、未ダ赤ク爛れテいタけれど。ダけれど可愛らシい謝罪ノ言葉>>83も貰えタノダカら、特ニ気ニシテハいナカっタ。]