人狼物語−薔薇の下国

238 奪還試験


没落貴族 リエヴル

― 塔の街 ―

[痛みに対しての感覚もなくした右脚で、魔界の入口に踏み込み、
 そして、その身は、不可思議な次元の法則とともに、人間界から魔界へと対応を備え変えた。

 そのようなことができるようになったのは、いつからか。問われれば、やはり、この怪我を負った時からだろう。
 駆ける脚はなくしたが、異界へ踏み入れる脚がリエヴルのものになったのは確かであり、
 そして、その人の世界の者が誰ひとりとして知ることのない秘密だった。]

(134) 2014/08/16(Sat) 23:41:33

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