……深い色の方が、似合うな。[ぽつり、と呟いた。鎖に通してある小さな指輪。柔らかい銀色の輝きが、血に染まった藍によく映えていた。それをつまむと、邪魔にならないように後ろに向けて放った。鎖はくるりと首に巻き付き、襟元から背へと滑り込む]