[男の手は、未だ汚れないままで。 ここから先に踏み込むな、と。 明確な線を引かれたような気がした。 ゆるり首を振り、深く息を吐いてから。 諦めた顔でヴァルターを見つめる。]……それが、貴方の……貴方たちの、 ―――誇り、ですか?