[次の一手はもう容赦する必要は無いだろう。戦士の戦いとはそういうものだ。背に回していた左手を解き、退いた分だけ踏み込む。打ち込む。薙ぎ払いは隙を誘うためであったのかも知れないが、大ぶりに振った剣を途中で戻すのは難しい。僅かでも剣を引くタイミングが遅れれば、真っ向から切られよう。避けるにも、踏み込んだ姿勢からどう躱すか。受けるにも避けるにも難いこの一撃、どう裁くか。*]