「……情けなどではない」[滑り落ちる笑い声>>106に、返る声は低い] 「刃振るう者ではない主には、わからぬだろうさ」[闇を持って裂かれた傷は、強い痛みを齎す。それでも屈せぬ意志と共に吐き捨てた言葉は、戦う事でそれまでは知らぬものを得たが故のもの。未だ、確たる形のないそれを表す語彙は魔戦士の中にはなく。先に交わした約が至極呆気なく蹂躙される結果となっては、言葉を尽くす余裕はなくなっていた]