……どういう事なの、エリーザベト。 本当に、貴女なの? 私は……ずっと、本家から、貴女は死んだと聴かされて……。[口調は常の物ではなく、“貴族の娘・ユーディット”の物に。見つめる眼差しは、初めは、純粋な驚きを以て。……けれども。徐々に、戸惑いと……疑念を帯びて。恐らくは。正しく、亡霊を見たかの如き物に。戦場の波の中。竜の羽ばたきは、緩く*]