[黄金の天使は、何か心残りがあるらしい。] 自分が誰のために存在するのか考えなさい。 そうすれば、何を為すべきか判断ができるでしょう。[静かな声で説く。] わたしにはまだ役目があります。 あなたに主のご加護を── [微笑んで言った言葉ならば、かなり印象も違ったろうが、シグルドは至極真面目な表情のままでそう告げ、雪白の翼を翻した。]