『聖女様!!』
[宵闇を歩いていたその時、聞き覚えのある声が聞こえてくる。振り向くと、男女二人組みの侍者がそこにいた。大聖堂に居たこの街の侍者だ。いつの間にか大聖堂付近へ来ていたらしい]
貴方達は……無事でしたの?
[聖女様こそ、と侍者が告げる。彼女は確か、あの時>>0:147後ろで泣いていた若い侍者だったか。そんな事を思い出していると、突然の轟音>>128]
今の音は!?
まさか、教会に襲撃があったのでは……
[やはり約定を守るつもりはないか、とため息をついて首を振る。男の侍者は急ぎましょう、とこちらを誘う。
くすりと笑って同意を返して――]