探しにいこうとする彼女を抱き寄せて、行かせまいとする。
彼女の方が力が強いから、彼女が振りほどこうと本気を出したとしたら、自分は敵わないだろうけれど、彼女は困惑したように自分を見上げているだけだ。
それとなく高価なものということをアピールしてカサンドラの罪悪感をかきたてておこう。
実際のところ値段は見てないから知らないが。それほど変なものでもなかったから一般的な感覚からすれば、それなりな値段はしただろう。
ストラ家の資産からしたら微々たるものだろうけれど]
まずは腹ごしらえしようか。
大分お腹が減ってきたよ。
[彼女を安心させるかのような笑顔を見せる。
指輪のことはとりあえず忘れなさい、というように。
食事くらいは美味しく食べたいだろうし]