き、 さま……![低い、腹の底からの声が零れ出る。この魔は、兄達だけではなく、妻をも手にかけた。内に渦巻く感情は言葉では表現出来ない。故に男はクレイモアを強く握り、愛馬の鞍に靴裏を当てると、その状態で愛馬を繰り魔へと駆けた]今ここで斬り捨ててくれる!![兄らの前まで来ると鞍を蹴り、彼らを飛び越さんと跳躍する。上空から大剣を向けるのは、酷薄に笑む魔の頭上//]