人狼物語−薔薇の下国

407 ルー・ガルー戦記 9 〜ラモーラル辺境戦


傭兵 クロイツ

 ダーフィト。

[それから1年後のこと。
そうして改まった声で彼を呼び止めたのは、軍を辞めて傭兵になった後にダーフィトが再び王都にやってきた時だった。
理由はあかさず、軍を辞めた旨だけを彼に伝えて]

 お前に頼みたいことがあるんだが。
 俺を、ラモーラルの州都に連れて行って案内してくれないか?

 改めて考えてみると、俺はオクタヴィアスが手を差し伸べたいと思っているラモーラルの民を、それからその土地のことも何も知らない。
 知らないままで、オクタヴィアスの意見に賛同するってのも、考えてみたら変な話だ。

 だから、俺も同じように、この目でラモーラルを見てみたい。

[王都ですら、自由自在に動き回れるダーフィトのことだ。
州都を案内してもらうには最適な人物のように思えた**]

(133) 2016/02/13(Sat) 01:26:59

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby