― →都市東/池の辺 ―[もらった果実を抱えてとてとて、歩いて行く。と言っても、微妙に足は地についていない。ふわ、ふわと動く翼が揚力を生み出しているのは、見ればすぐにわかる事。それが考え事をしている時によく現れる状態──というのは、長くここにいる者ならば知り得る事]……んー。[あれこれと思考は浮かぶけれど、今一つまとまらない。結局、最後は巡るあれこれを振り払うようにふる、と首を横に振って]