― 戦後 ―
フェリクス殿の最後は、私が看取りました。
[ ゼファーに戻った後、最初に訪ねた先はフェリクスの妻の元だった。カナンが護衛も付けず単身で付いて来るというので一悶着あったが、結局連れて来てしまっている。 ]
フェリクス殿から、お預かりした遺言と形見となった槍です。
[ 最後の言葉を>>149伝え、形見の槍を渡してから ]
フェリクス殿は、私の槍の師でもありました。今、私が在るのはフェリクス殿のおかげでもあります。
もし、お許し頂けるなら、いずれ御子息にフェリクス殿から教えて頂いた技を伝える栄を、私にお与え頂きたい。
[ そう、願いを告げて、深々と腰を折った。* ]