― 図書館・温室(ユーリエ視点) ―[ダーフィトと姉のやり取りを、ユーリエは本を通して見ていた。つう、と涙が止め処なく頬を伝い落ち、止まらない] っ…………。[そうしてユーリエは半ば確信めいた思いを抱く。私はダーフィトを知っている――、と。胸が、どうしようもなく、苦しかった。外に出れないはずなのに彼に会いたいと思ってしまった。**]