― 泡沫の夢 ―[最終試験を思い出す。 最終手段で後ろから見ていたノトカーの背中を思い出す。 やっていることに恥も迷いもないその様子は、輝いて見えた。 ――彼は、撃たれても倒れなかった。 その姿、彼に前に出ていることでどれだけ勇気付けられてきただろうか。 圧倒的カリスマ性。彼こそが、戦場の英雄。 何故――彼の部隊は、志願者がいるほど人気なのか、ようやっと理解した 彼の背中は、後ろにいるものに。生きてかえろうという希望を与えるのだから。]