ただ、ひとつ分かった。 シロウがいたそんな未来でも兵士が参加して戦争してるのは代わりないんだってこと。 セルベシア《ウェル》の夢、叶え甲斐があるじゃん。 あたしが人類の夢、叶えてやんよ。 [普通なら、追いかける夢が後世に残っていないことを悲観視するだろう。 戦争をなくす想いは人類の永遠の夢で、時間は解決してくれないと。 けれど、そんな不可能な難事業だからこそ、彼女は夢を追う楽しさを誰よりも知っていて――彼女の膨らんだ願望は元に戻っていなかったのかもしれないし、それを正そうという発想もなかった]