人狼物語−薔薇の下国

540 黒狼幻燈 ―銀星平原裂魔行―


残月の騎竜師 メレディス

『分かった。が、御無事に間違いはないんだろうな?』

お疲れなだけです。優秀な近衛もいましたし、守護者殿も御一緒だったんですから、陛下の護りに抜かりはありませんよ。

[ 男が、守護者の名を口にした時に、おや?という顔をした師団長は、しかし、それ以上、問い返しはせずに、小川を渡って来た一行を敬礼で迎える。 ]

『陛下、御無事の御帰還、心よりお喜び申し上げます。』

[ 今度は、きちりと、礼をとって、王に祝意を伝えた後、じろりと、守護者を睨むように見据える。 ]

『守護者殿も、お元気そうで何より。少々御面相が変わりましたな。いや、元気でいらっしゃるなら、構いませんが。』

[ じいいいい、と、視線に熱があるなら、焼けそうな勢いで守護者の瞳を睨む様子は、先まで目を合わせぬようにしていた騎竜師とは見事に真逆だった。* ]

(132) 2020/09/29(Tue) 23:37:18 (fuka)

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