[ 天の武官に抱き上げられると>>128仙花の化身である少女は、安堵した様子で身を任せる。
ウルズの持つ土の気も、咲くべき地から引き離された花の身には心地よいもののようだった ]
[ 地上から登る天灯の美しさには、心を惹かれた様子で、じっと見入っていたが、ウルズに頭を撫でられると>>130振り向いて、にこりと微笑んだ。
それが、彼女の言葉を理解してのことか、ただ撫でられたのが嬉しかったのかは、傍目には判らぬことだったが、文字通りの花ほころぶがごとき笑顔が、平和な光景であることは確かだったろう ]