人狼物語−薔薇の下国

469 グラムワーグ・サーガ3 〜反撃の嚆矢〜


銀月牙 アイリ

 「なら、何故逃げぬ」

[対し、魔戦士が向けたのは、当然の問いかけ]

 「逃げる後ろがないし、ここで引けぬ理由がある」
 「何より……戦士として、お前さんと立ち合ってみたい」

[そう言って、不敵に笑う様を見て。
魔戦士の中で、それまではなかった何かが動き出した]

[戦い自体は魔戦士の勝利に終わり、戦士は倒れるものの。
刃を交わした事で生じた何かは、これまでのように力なき命を蹂躙するを良しとはせず。

戦士が護りたいと願ったものに、手出しせぬと約を交わした。
生まれし世界と種を異にする者同士の、生死を挟んだ奇妙な友誼は一時、か弱きものたちの命を繋いだかに思えたが]

(132) 2017/02/04(Sat) 13:41:34

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