……。
[間近い距離。噴き出されれば急に恥ずかしくなって躊躇うけれど。
至近距離で微笑まれればやっぱり恥ずかしさより感情が先に来る。腕の下から相手の背中に回していた腕を伸ばして、近くなった首に回しなおし。ぎゅう、と抱きつく拍子に少しだけ、偶然ともとれるよう装い、相手の頬に唇触れさせた]
……。
[偶然を装っているけれど、顔を見られれば多分わざとと気取られるくらいには、赤い頬。そのままぎゅうぎゅう抱きついて、顔を見られないようにした。そんなことをすればわざとと言っているようなものではあるのだけれど。]
答えとは、違うかもしれない、けど。
[相変わらず赤い顔。ここには二人と二匹しかいないけれど。内緒話をするよう耳に唇を近づけて。小さな声で、囁いた]
なれる、なら。 が、いいな――
[小さすぎてほとんど聞こえないほどの声は、きちんと届いたか**]